GRIS:レビュー

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2D アクション パズル レビュー 星2

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本稿は「GRIS」のレビューです(Ver.1.01時点)。

本ゲームは、2Dアクションパズルゲームです。幻想的な世界を旅します。(PS4版でプレイし、トロコン済み。)



大好きなゲーム配信者さんがプレイされていたので、つい買ってしまいました。でも正直、このゲームは人を選びます。そして残念ながら、私は合わなかった方の人です・・・。

他のレビューサイトを見ると、結構ベタ褒めなんですよね、このゲーム。私も、なるべくはネガティブことは書きたくはないのですが・・・。あくまでも、「合わなかった人」視点でのレビューを書いてみようかと思います。


プロローグ

少女「Gris」。

彼女は辛い現実から逃避し、自身の世界へと迷い込みます。ですが、その世界は色を失っています。彼女の心を投影するかのように、どこまでも灰色の風景が続きます。

この荒涼たる世界で、彼女は少しずつ何かを取り戻していきます。それは悲しい何かなのか、それとも大切な何かなのか。

彼女を手助けするのは、身に纏った不思議なドレス。それは様々な力で、彼女を手助けします。

さあ、この灰色の世界で、彼女の心の「」を取り戻してください。

・・・というカンジのイントロですが、ゲーム自体は何の説明もなく始まります。冒頭のスタートの画面の時点で、「初めから」以外の選択肢はない状態。実際、ゲームの中に一切文字はありません。なにかの事象に対し、主人公が言葉を発することもありません。

この作品では、文字や言葉を介さず、演出のみですべてが表現されていきます。それはゲームでなく、世界を「体験」すると言った方がいいかもしれません。

本作は、アクションパズルゲームに分類されています。

プレイヤーは幻想的な世界を探索をし、各所でパズルを解いていく形になります。ただ、これはかなりアーティスティックな作品です。ゲームと言うよりも、むしろ画集のように感じてしまうかもしれません。


光を探し、色を取り戻す物語

本作は、6章構成です。

この旅の目的は、彼女の心の「」を取り戻していくことです。そのためにはが必要です。は、彼女を導く存在であり、光自身も彼女が訪れるのを待っています。

彼女を満たすたち。彼らは、きっと彼女をその先へと導いてくれるはずです。時には星座のように、まばゆい光の橋を架けてくれるかもしれません。

そうしてGrisは、少しずつ自身の心の「」を取り戻していきます。

導く光」。

これは決して比喩的な表現ではなく、ゲーム攻略のキーとなっています。複雑なフィールドや構造物を踏破し、を探します。時にはパズルを解くように、頭をひねる必要があるかもしれません。

集めたは、必要数が集まることでギミックが解除される仕組みになっています。ギミックの周囲には、必ず必要なが配置されています。プレイヤーはGrisを操作し、を探す必要があります。


幻想的な世界、淡い色彩

ゲームスタートからしばらく進むと、月をバックに突然タイトルが・・・。こういう演出は嫌いではないですね。

物語を進めていくと、吹き荒ぶ荒地があったり。鬱蒼とした森であったり。時には、水の中であったり。色が増える度に、合わせて景色も変わっていきます。

そうして様々な場所を旅します。その度にGrisを見つけ、を取り戻していきます。


トロコン難易度は低い

そもそもボリュームが少ないゲームです。そのため、トロフィーに関連する要素も大してありません。

何も見ずにプレイして3~4時間程度です。クリア後は、章移動ができるようになります。トロコン目的で通しプレイをしても、せいぜい1~2時間で完了するかと思います。

めんどくさいのが「ノーミスで逃げ切る」と、収集系ぐらいです。ただし、これらもそれほど手間はかかりません。


総評

本当にアーティスティックな作品です。

色を取り戻す度、色彩が咲いていく様は本当に幻想的です。ただ、その演出部分が「ゲーム」か?と言われると、私は肯定できません。雰囲気や演出はゲームの彩りでしかなく、ゲーム性とは直結しません。

実際にゲームとして語られるべきは、操作して面白いかどうか、その一点だけです。本作品は正直、ゲームとしてプレイできる部分「可食部」がとにかく少ない。しかも、雰囲気や演出に極振りしていて、その可食部も微妙です。

「ゲーム」を楽しみたい方には、正直おすすめしません。雰囲気に浸りたい、という方ならありかもしれませんが・・・。


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鈍器の管理人・サ場

鈍器とダークファンタジーをこよなく愛するニワカゲーマー。ソウルシリーズやパズルゲームが好き。最近は、低価格帯のインディーズゲームを好んでプレイ。

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