斬妖Raksasi:レビュー

公開日: 更新日:

2D アクション レビュー 斬妖Raksasi 星3

この記事をシェアする
  • B!

本稿は、斬妖Raksasiのレビューです。(Ver.1.01時点)

本ゲームは、2Dアクションゲームです。自動生成ダンジョン「輪廻の試練」に挑み、妖怪を討伐していきます。(PS4版でプレイし、トロコン済み。)



難易度:簡単」と「難易度:一般」はクリア済みです。残念ながら、最高難度の「難易度:修羅」は未クリアの状態です。


プロローグ

妖異が跳梁跋扈する乱世。そんな時代でも抗う者たちがいます。彼らは「輪廻の試練」を創造し、世界を救う手がかりを探します。探すのは、選ばれし者であるヒロイン7人。その使命とは「鍵となる者」を見つけることです。

・・・というのが、あらまし。

まず物語は、ひとりの女性から始まります。そこは戦場。虚ろな彼女は、視界の端に人影を見ます。ですが、すぐに気を失ってしまったのです。

目を覚ますと、そこは見知らぬ場所。・・・いや、どこか知っているような・・・?

ですが、彼女は何も思い出せません。彼女を連れ帰った謎の人物たちは、それを「よくあることだ」と言うだけ。

そうして彼女は起き上がり、「輪廻の試練」に挑んでいきます。彼女自身は何も知らないし、この先も知ることはないでしょう。その試練が「本当は何度目か」ということすらも・・・。


ゲームシステム

本作は、2Dアクションゲームです。

いわゆるローグライクゲーと呼ばれるものです。不思議のダンジョン系なんて言われたりもしますね。プレイヤーは、ヒロインを操作して「輪廻の試練」に挑戦します。「輪廻の試練」は、突入する度にマップが変わる自動生成ダンジョンです。

ダンジョンを抜けてしまうと、一部を除き強化はリセットされます。ですから、一度の突入でいかに効率よく強化していくかというゲームになります。

試練は六章構成となっており、各章の最後には手強いボスたちが待ち構えています。


世界観とキャラデザ

本作「斬妖(Devil Slayer)Raksasi」の世界には、様々な種族が存在します。人間の他に神族魔族妖魔。そして、妖怪

種族間で牽制し合い、互いの利害で僅かに繋がっている状態。・・・何か起こってしまいそうな、キナ臭い空気です。こういう硬派な世界観は良いですね。ワクワクします。

そして、世界観もさることながら、このゲームはキャラデザが秀逸。正直かなり好きです。

また、女性キャラクターだけでなく、妖怪のデザインも良いです。Wizardry系の硬派な雰囲気です。ただ、女性型の妖怪は少しライト寄りですね。

ただ少し残念なのが、真上からの見下ろし型のアクションゲームであること。戦闘中は、キャラデザがあまり関係ないんですよね・・・。

JRPGみたいに、突然アップのカットシーンとか入れられても萎えますが・・・。それでも、どこかしらでこの良デザインを生かせる要素は欲しかったですね。


硬派なアクション、程良い難易度

本ゲームは、難易度が高めです。

一番簡単であるはずの「難易度:簡単」ですら、かなり死ねます。何度も死んで、ようやっと少しずつ進んでいけるようになります。

それでも個人的には、歯ごたえのある程良いバランスだと思います。(最高難度の「難易度:修羅」は、ちょっとやり過ぎですけどね・・・。)

ですから、軽い手間で実績やトロフィーが欲しい方にはオススメしません。(なお、トロコンの難易度自体はあまり高くはないです。詳細は後述。)

思考停止で、爽快感のあるアクションがやりたい方にもオススメしません。また、自動生成ダンジョンに繰り返し挑む仕様なので、人を選ぶゲームかもしれません。

ですが、歯ごたえのあるゲームをやりたい方なら、ぜひオススメします。文句言いながらも、気が付くとやり込んでるタイプのゲームです。もはやスルメゲー。


7人のヒロイン、7つの武器種

バージョンアップで増えるみたいなので、あくまでも現時点の話ですが・・・。現在、7人のヒロインと7つの武器種が使用可能です。

個性的なヒロインたちが揃っています。迷います。武器もそれぞれでかなり使い勝手が異なります。

各ヒロインには、「素質」という固有のパッシブスキルがあります。それらを強化付与することで、様々な恩恵が受けられます。また、「スキル」というヒロイン固有の強力な能力もあります。

たとえば、神族で不老不死設定な「白神 ふさ子」。

彼女の素質は、生命力(HP)関連の強化が豊富です。また、死亡時にリトライできる素質「神族の復生」があります。固有スキルは、自身の戦闘力をブーストする「狂暴術」が使えます。

また、ヒロインにはそれぞれ得意な武器があります。もちろん得意な武器以外であっても、扱うことは可能です。得意な武器の場合、素質で強化すれば攻撃力にボーナスが付与されます。

たとえば、火器に精通した「御咲 灯花」。

彼女には、銃(石火矢類)の攻撃力にボーナスを付与する素質があります。また、固有スキルはその知識を生かして「戦術爆弾」を使います。爆弾は、素質で強化することも可能です。

武器は一つの武器種あたり、7~9種類程度は用意されています。

両手剣」では、ベル〇ルクの竜殺〇みたいな武器もあったり。(ゲーム中で両手剣は、「薙刀」と翻訳されています。)

鎖鎌」の中には、鉄球に鎖が付いた無茶苦茶な武器もあったり。(個人的に一番好きな武器です!)


トロコン難易度は高くない

最終章のボスを三種倒す必要があるので、最低三周クリアが必要です。

ただ、難易度に関係するトロフィーはありません。そのため、一番難易度の低い「難易度:簡単」だけで、トロコンが可能です。

これは個人的な意見ですが・・・。トロフィーに難易度関連が含まれてるとゲンナリしません・・・?一覧見た時点で、正直やる気がなくなりますね。

なお、収集系トロフィーはありません。ほとんどがボス討伐系トロフィーです。あとは所持金関連が少しだけ。

トロコンに関しては、以下にまとめています。

それ以外の情報もあります。


ちょっとだけ不満点

ランダムの振り幅が極端で、武器や秘宝の引きが悪いと余裕で詰みます。ぶっちゃけ運ゲーです。「難易度:修羅」だと、序盤からもうやる気がなりますね。もう少し、努力次第でなんとかなる部分は欲しかったかなあ。

あとは、高難易度「難易度:修羅」のバランスが、極端に悪いです。突如として自分だけ発砲できない弾幕ゲー状態で、純粋に面白くないんですよね・・・。

あと「ルーン」。出し渋りすぎです。全部やり切ったあとに出されても・・・。


総評

面白いです。最高難易度以外は、妥当な難易度だと思います。

ただ、ちょっとコンテンツが少ないかな。そこは、値段相応かもしれませんが・・・。でも、なんだかんだと、私は1か月くらい遊んでしまいました。

完全な真上からの見下ろしということもあってか、ちょっと不思議な感覚です。アクションとシューティングを足して、二で割ったようなゲームでした。

オススメはしますが、人を選ぶゲームだとは思います。


自分の写真

鈍器の管理人・サ場

鈍器とダークファンタジーをこよなく愛するニワカゲーマー。ソウルシリーズやパズルゲームが好き。最近は、低価格帯のインディーズゲームを好んでプレイ。

アーカイブ

ラベル

QooQ